ポイントを押さえた給湯器の選び方の基本について知ろう!!

日常生活の中でお湯を使用していても、給湯器についてあまり意識する事はありませんよね。急に故障し買い替えの必要がある場合、一体どんな商品を選ぶべきか悩む方は多いです。ここでは、給湯器買い替えの際のポイントを、いくつかご紹介します。是非、給湯器選びの参考にして下さいね。

給湯器の種類とは?

ガス給湯器 安い

ガス給湯器

ガス給湯器は、都市ガスやプロパンガス燃料です。現代は、このタイプの給湯器が最も普及しています。メリットには、故障の少なさ、燃料制限の容易さ、高い給湯力などが挙げられます。しかし、運転音が大きく音が響くデメリットもあり、寝室近くに設置すると睡眠の妨げになる恐れもあるので注意しましょう。また、お湯の使用量に合っている事が大切で、合わないものを選ぶと、温度が上がらない不具合なども生じやすくなります。冬は給水管が凍り破損を起こす危険性もある為、凍結対策を施す事が必要です。

電気給湯器

電気給湯器は、電熱ヒーター式と熱交換式の2タイプあり、どちらも給油タンクに沸かしたお湯を蓄えます。電気料金の安い深夜~朝に貯めたお湯を昼間に使用する為、光熱費の削減に繋がります。電熱ヒーター式は特に設置地域も選ばないので、寒冷地でも使用可能となっており、ランニングコストはガス給湯器より安価になります。使用する際には貯蓄されたお湯を全て使いきる事の無いようにしましょう。

石油給湯器

石油給湯器は、灯油を燃料としています。比較的ランニングコストもかからず、強力な給湯が可能です。しかし、貯湯タンクが必要で、灯油燃焼時の排気臭、作動時の騒音、給油の手間など、色々給湯器の課題もあります。

エコ給湯器

エコ給湯器は、熱効率を高めて光熱費削減が可能です。しかし、生活時間や部屋の広さで削減できるか変わってきます。

給湯器の選び方とは?

ガス給湯器 安い

➀号数に関して

給湯器の号数は、水温25度のお湯を1分間に何ℓ作る事ができるか、これが給湯能力の基準で、数字が大きい程沢山のお湯を一度に作る事が可能です。給湯能力を表す数字は、号数にそのまま当てはめられるので、例えば、16号であれば1分間に16ℓ、20号は20ℓ、24号は24ℓのお湯を作ります。

号数の決め方に関して

使用可能な湯量が増えれば、二ヵ所や三ヵ所でお湯を同時使用可能です。なので、例えば、1分間で使用する湯量は、シャワーで約14ℓ、台所の蛇口で約6ℓが目安です。そこで誰かがお風呂でシャワー使用最中にキッチンで洗い物をする場合、20号以上の給湯器が必要になります。また、追い焚きや洗面所でお湯を使用している場合には、24号が必要になってきます。この事からも、単身世帯は16号、2~3人暮らしは20号、4人以上の家庭では24号がオススメです。
この際注意したいのが、号数基準は春・秋の水温を元に決定される為、冬の水温が低い時期には給湯能力低下で使用可能な湯量が等しくなくなります。なので、号数を選ぶ際には冬の事も考慮し、余裕のある号数を選ぶのがオススメです。給湯器の寿命は約10年と言われているので、納得いく商品選びが大切です。お湯を使用する人数、同時給湯の頻度、ライフスタイルなど、色々考慮した上で自分に合った号数を選びましょう。

新給湯器の号数は今の号数を参考にする

新たに給湯器の号数を決める際には、今使用している給湯器の号数を参考にしましょう。例えば、シャワーと食器洗いが同時不可の場合は号数アップ、子供の自立で家族構成が変わりお湯の使用頻度が下がった場合は号数ダウン、湯量に問題がなく快適に使用できているなら同じ号数など、給湯器の現状に沿った号数を選ぶ事がポイントです。現在の給湯器の号数確認は給湯器本体を確認し、前面、或いは、側面に貼られた銘板シール確認で、型番・型式を把握できます。

②オートとフルオートについて

オートとフルオートの共通機能

共通機能には、お湯は、追い焚き、保温、これらが自動で行われる点です。保温は、機能をオンにしていれば浴槽内湯温を検知し、設定温度までしっかり温めます。次の人が湯船に入るまでの時間が空く際には、保温機能をオフにし追い焚きするとガス代節約になり、場合での使い分けで効率的に利用できます。

オートとは

オートは、お湯はり機能、追い焚き、保温など、定番機能が搭載されています。なので、お湯はりボタンを押すだけで、設定量のお湯が湯船に注がれ、一定時間毎に湯温を検知し自動追い焚きします。浴槽内のお湯が減ればリモコンスイッチ一つで足し湯し、約20ℓのお湯が注湯されますので残り湯の量により浴槽内の湯量にばらつきが出ます。フルオートに比べて機能が限定されている分、初期費用や待機電力が抑えられるというメリットがあります。

フルオートとは

フルオートは、お湯はり機能、追い焚き、保温、足し湯と追い焚き配管の洗浄まで、全て自動で行われます。なので、利便性が高く衛生面も安心できます。自動保温と足し湯はセンサー作動で適切な温度と湯量を守ります。

水位検知の自動足し湯

浴槽内のお湯が設定水位より4㎝減った際に、センサーが自動足し湯を行います。なので、面倒な操作も不要で、いつでも快適な湯量が維持できます。家族人数の多い場合や長湯が好きな方には人気でオススメです。

入浴検知の自動追い焚き

オート追い焚きでは一定時間毎に行われますが、フルオートは人の入浴検知で湯温が下がればお湯を直ぐに沸き上げます。また、緩やかな温度上昇機能で、循環口付近の熱さを抑え、快適に温度調節してくれます。

追い焚き配管の自動洗浄機能

約5ℓの新しい清潔なお湯を追い焚き管に流し、配管の汚れを洗い流す事ができます。追い焚きと言うのは、本来、湯船の中にあったお湯です。なので、入浴剤、皮脂、湯垢、髪の毛など、色々な汚れが配管内に入り込んで汚れが蓄積しています。フルオートは、洗浄機能無しと比較して、細菌を約1/3以下まで減少する事ができる為、清潔なお湯で日々入浴を楽しむ事が可能です。

③設置タイプについて

据置型

据置型は、地面設置するタイプの給湯器で据置台を使用します。戸建ての場合なら屋外外壁の地面、集合住宅の場合ならベランダ地面に設置される事が多いです。本体の側面から配管が出ています。

PS設置型

PSと言うのは、給湯器専用スペースの事で、マンション、アパート、団地などの集合住宅の玄関横にあります。PS標準設置と言われる給湯器は、扉の無いパイプスペースに設置されます。また、PS扉内設置の場合は、扉のパイプスペースに設置します。本体から伸びる排気口の位置が異なり、前方排気・上方排気・後方排気・アルコーブ設置タイプなどが双方のタイプにそれぞれあります。

屋内設置型

屋内設置型は、屋内壁に設置するタイプで、寒冷地や屋外設置が困難、また、店舗使用される事が多いです。FF式は強制給排気式となっており、本体内部のファンが燃焼させる酸素を取り込み、不要排気ガスを外部へ排出します。また、FE式は強制排気式なので、ガス燃焼に必要な空気は室内から取り込みます。

④エコジョーズについて

省エネ効果

エコジョーズは、水加熱する熱交換器が2つ搭載されています。なので、従来の給湯器では捨てられていた約200℃の排気熱を2次熱交換器で回収し、予熱再利用によって熱効率が飛躍的にアップしています。熱効率に関しては95%となっており、従来は熱効率80%だったので、熱エネルギーを殆ど無駄にする事なく活用する事ができるようになっています。

使用ガス量の大幅カットで節約効果

熱効率の上昇は、従来の給湯器よりも使用ガス量を約13%減少させる事に成功しています。これはランニングコスト削減にも貢献し、使用状況にもよりますが年間約10,000円~20,000円弱の節約を実現しています。また、待機電量も従来の半分程度の電力で使用可能になっています。

CO2排出量削減

ガス使用量の減少は、地球温暖化問題の一つであるCO2排出量を約13%大幅削減しています。エコジョーズ一台で、年間約280kg分のCO2削減に貢献しており、杉の木約18本分が吸収するCO2量に該当します。なので、地球環境への影響も少なくエコな生活を送る事ができます。